サステナビリティとホイスコーレ

デンマークは九州と同じくらいの国土のなかに兵庫県と同じくらいの人口を持つ小さな国でありながら、世界中に独自の文化を発信してきました。 デンマークは高福祉の国としてよく知られており、その充実した社会福祉を学ぶため古くから多くの人々が話を聞きに訪れています。この福祉国家としての顔に加えて、近年では環境大国としての顔も持つようになり、人々の暮らしにおいても自然環境においてもサステナブルな国家としてまた注目を集めるようになりました。

このプログラムでは、デンマークが持つこの2つの顔を学ぶことで、サステナブルという言葉の意味をいま一度考えなおす機会を提供することを目的としています。

プログラム前半はデンマーク国内で唯一日本人によって作られたフォルケホイスコーレ「Nordfyns Højskole(ノーフュンス・ホイスコーレ)」に滞在します。ノーフュンス・ホイスコーレは福祉を学ぶことが出来るフォルケホイスコーレとして知られており、生徒は福祉がデンマーク社会においてどう捉えられ育てられてきたのかを考えることができます。同時に、フォルケホイスコーレがデンマーク社会にどのような価値を生み出しているのかも、体験を通して学ぶことができます。

プログラム後半は、森のようちえん、エコビレッジ、ロラン島を訪問します。自然と触れ合うアクティビティは、教育システムとして確立されたことにはじまり、次第にコミュニティのコンセプトとして捉えられるようになり、現在では島全体をも動かす強力な原動力となっています。時代の流れに合わせて構築し続けてきたデンマーク人と自然との関係を、現場に訪れ現地の人達と触れ合いながら学びます。

What is Folkehøjskole?

フォルケホイスコーレとは、北欧独自の教育機関です。
フォルケホイスコーレの特徴は、試験や成績が一切ないこと、民主主義的思考を育てる場であること、知の欲求を満たす場であることです。
加えて、全寮制となっており、先生も含めた全員が共に生活することなども代表的なフォルケホイスコーレの文化です。
生徒はみな国籍関係なく国からの助成金を受けることができ、学費の一部を払うだけで入学できます。
もともとフォルケホイスコーレは、哲学者であり教育者でもあるデンマーク人のグルントヴィが「すべての人に教育を」というコンセプトのもと、
主に学校に通えない農家に育った人などを対象に創設しました。
やがてもう一人の創始者と言われるクリステン・コルがフォルケホイスコーレを今の民主主義的教育メソッドに変えたと言われています。

1844年に最初のフォルケホイスコーレが開校しました。20年後、64年のシュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争に敗れたことで市民の間で「知」への欲求が大きく増加し、
67年にはおよそ20校が、その50年後には68校がつくられました。その後も学校数は少しずつ増え続けますが、2007年ごろから不況により統廃合が行われ、
現在では1918年時点とほぼ同数の70校前後があります。
統廃合された結果今残っているものの多くは、特定の分野に特化し個性を持った学校です。
特化された分野はアート、スポーツ、哲学、福祉など様々ですが、今でも創始者の目指した知を蓄える場所であることや、
民主主義を育てる場所であることはどの学校も一貫して守られています。

Nordfyns Højskole

ノーフュンス・ホイスコーレは、デンマーク国内で唯一の日本人によって設立されたフォルケホイスコーレです。

普通の教育が合わない若者が自分たちの長所を活かして社会に貢献するすべを身につけることができるコースがあったり、肥満体型の人が太らない生活習慣とそのマインドセットを構築することが出来るコースがあったり、知的障害者が家族のサポートから離れて自立した生活を送るためのコースがあったりする一方で、留学生も受け入れており、福祉やサステナビリティに焦点を当てた授業を展開しています。日本人留学生も毎ターム参加しており、英語やデンマーク語を学びながらデンマーク社会について学んでいます。

近隣の施設や自治体と協働でプログラムを組んでおり、地域が一体となって人々を大切な社会の資源として育て世に輩出しています。

Details

  • 応募締め切り:7月30日(土)
  • スケジュール:8月15日~8月20日
  • 応募人数:10〜16名
    ※参加者は、先着順で選定させていただきます。
    ※最低催行人数の8名に満たない場合には、プログラムは中止となりますのでご了承下さい。
  • 開催場所:ノーフュンス・ホイスコーレ(Nordfyns Højskole)
    Fælledvej 11, 5400 Bogense

システムのエラーにより、私共のもとまでメールが届いていない方がいらっしゃるようです。お手数おかけし大変申し訳ございませんが、お申込みのメールや、お問い合わせをしたにも関わらず24時間以内に私共からの返信がないという方がいらっしゃいましたらifas.japan@gmail.comまで改めてメールをお願い致します。このたびはご迷惑おかけし、大変申し訳ございません。

応募条件

  • 学びに新たな価値を求めている方を募集しています
  • 教育のあり方を考え直したい方を募集しています
  • コミュニティの在り方を考えたい方を募集しています
  • 年齢制限はありません。高校生以下の方は保護者の許可を得てご応募下さい
  • プログラムは英語が必要な場合がありますが日本人によるサポートがあります

実施までの流れ

6/7 - 7/27 -募集期間
6/30 -プログラム実施判断
※実施決定!あと空席6名!
7/30 -募集締切
7/1 - 7/30 -ウェルカムレター・料金振込先連絡
7/1 - 8/5 -料金振込み
7/1 - 8/14 -チケット予約(各自で手配ください。)
8/15 -プログラム開始

Fee

授業料 一般95,000円(学生 85,000円)

  • ボーセイ・ホイスコーレのコースと合わせて参加される方は合計金額から1万円割引いたします。
  • 料金には宿泊代、食事代、訪問場所への移動費、視察にかかる費用が含まれています。
  • プログラム前後の交通費は含まれておりません。
  • 振込先は、お申し込みを頂いた後に折り返しご連絡いたします。

こちらから安い航空券を調べることができます。
 

*持ち物などの詳しい情報は、ウェルカムレターにてご連絡いたします。

タイムテーブル
訪問先の都合により多少変更いたします。変更は随時ウェブサイトに反映いたします。

Step(day) 内容
8/15 -ノーフュンス・ホイスコーレ到着
-参加者交流会
8/16 -デンマークとは
*デンマーク社会の概要について学びます。どのようにして高福祉国家が生まれ、現在どのように社会が回っているのかなど、国の概要を掴みます。
-フォルケホイスコーレとは
*デンマーク社会を語るうえで重要な鍵となるフォルケホイスコーレについて学びます。民主主義を育てる教育がどのようにしてなされているのかなど、今の日本が直面している課題への解決策を探ります。
-ノーフュンス・ホイスコーレとは
*フォルケホイスコーレの枠組みの中で、ノーフュンス・ホイスコーレが実際に取り組んでいる活動を学びます。日本人によって設立された唯一のフォルケホイスコーレとして、現在まで果たしてきた社会的役割などにも触れます。
8/17 -ブレナロップ・ホイスコーレ訪問
*近隣のフォルケホイスコーレを訪問し、さらにホイスコーレへの理解を深めます。環境への気づきをプロジェクトベースで学んだ様子を視察します。
-学びのワークショップ
*学生やスタッフの実体験をシェアしたり、参加者同士で2日間の学びからいかに行動につなげていけるかなどの議論を行います。
-食事会
*ノーフュンス・ホイスコーレの創設者である千葉忠夫さんなども含め、懇親会を行ないます。
8/18

-自給自足コミュニティ、エコビレッジ訪問
*50年ほどの歴史を持つエコビレッジの中でも、最新のエコビレッジを訪問します。コミュニティの在り方や運営方法などを視察します。
-デンマーク発祥の森のようちえん訪問
*デンマーク文化が受け継いできた本物の森のようちえんを訪れます。

8/19 -100%自然エネルギーの島、ロラン島訪問
*北村さんの案内で、サスティナブル社会を生み出すために重要なロラン島内の様々な施設を回ります。島全体のムーブメントが生まれるまでの経緯などもお話いただきます。
8/20 -振り返りワークショップ
*このプログラムを通して学んだことを参加者同士で共有し、確かな学びとして日本へ持ち帰れるようにします。

Organisers

矢野拓洋

Takumi Yano

2011年東洋大学工学部建築学科卒業 2013年Bath University Architecture and Civil Engineering MSc Architectural Engineering: Environmental Design卒業 2014年-デンマーク在住 設計事務所勤務 建築家、研究者としてデンマークの建築設計思想とデンマークの社会制度、文化の接点を学ぶ 民主主義的設計アプローチと教育システムに関心を強め、 デンマーク民主主義教育のアイコンともいえるフォルケホイスコーレと関わりを深める

的場 陽子

Takumi Yano

1986年兵庫県生まれ。東京で4年半教材製作会社に勤務したのち、隠岐諸島の海士町にある公営塾の講師として中高生の進路サポートに3年関わる。一人ひとりの感性を伸ばし、天性を見つけられる場づくりをしたいと考え、かねてより興味のあったフォルケホイスコーレに留学を決意。ユラン半島にあるVestjyllandshøjskoleをこの2月に卒業したのちはフォルケホイスコーレに関する情報発信や留学サポートに関わるべくIFASに加入する。趣味は散歩、読書、食べること、掃除。
海士町時代の記事『ないと思っていたものは自分の中にあった~島で見つけた本当の自分~』もぜひ読んでください。
http://hanajob.jp/2015/03/04/local006/

山本勇輝

Yuki Yamamoto

活動:2013年夏よりHøjskolen på kalø (ハイスクールポカロエ)の学生として滞在しその後住み込みで働くスタッフとなり、現在では体育、自然、日本語の授業を受け持つ教師として滞在したことも。MADO kalø Denmark, MADO berlinの一員としても日本人生徒の受け入れやフォルケホイスコーレ情報を中心に発信している。 夢:フォルケホイスコーレを日本に作る

Collaborators

北村朋子

Tomoko Kitamura

デンマーク・ロラン島在住のジャーナリスト/コーディネーター/アドバイザー。

2001年からロラン島に移住し、環境エネルギー問題や持続可能な社会に対する取材を開始。日本のメディアや企業のための取材、撮影、視察コーディネートを幅広く手がける。森のようちえん運営委員会、ロラン市地域活性化委員を歴任し、2012年にはデンマーク・ジャーナリスト協会東デンマーク地区ジャーナリスト賞受賞。

立枝百代

Momoyo

Nordfyns Højskole短期研修部代表。

1990年にデンマークに渡航後、20年以上に渡り介護福祉の分野で活動を続けている。2000年頃から日欧文化交流学院(現在のNordfyns Højskole)にて教員として働き始め、国立オーデンセ教育大学で教育指導学、教育心理学、心理学、社会学を専攻し、教員免許を取得。現在Nordfyns Højskoleの教員として短期研修部代表を務める。

千葉忠夫

Tadao

日欧文化交流学院(現在のNordfyns Højskole)創設者。

67年自衛隊を退職、福祉の勉強を志し、デンマークへ。農家で働くなどして語学を習得し、72年オーデンセ大学に入学。74年ソーシャルワーカーの資格取得後、社会福祉活動を始め、日本からの社会福祉研修を受け入れる。83年不登校生徒施設のボーゲンセ生活学園を設立。日欧文化交流学院も併設し、2005年からは学校がデンマーク政府の認可を受けた「国民高等学校」となり、デンマークでの正式名称を「Nordfyns Højskole」とする。著書に『格差と貧困のないデンマーク―世界一幸福な国の人づくり』(2011年、php新書)など。

※講師のプロフィールは随時更新します。

LIFE IN DENMARK

Visaについて

Visa

デンマークはシェンゲン圏であるため、90日以内の滞在であれば日本人はビザを申請する必要はありません。スタディプログラム前後にデンマークを含むシェンゲン圏をご旅行される場合は、滞在期限が過ぎないようご注意下さい。

Insurance

渡航前に、海外旅行保険に加入しておくことを強くお勧めいたします。指定の保険会社等はございませんが、スタディプログラム期間をカバーするものであれば、多くの場合1万円以内で加入することが可能です。

Money

デンマークで使用されているお金は、デンマーク・クローネ(DKK, kr)です。1DKKは約18円(2015年6月現在)です。デンマークはカード社会なため、普段現金を見かけることは多くありません。ですが、まれにカードに対応していない店等もあるので、現金を準備しておくことをお勧めします。ATMは、ほとんどの場合銀行の外壁に取り付けられており、24時間使用することができます。

Transport

主な交通手段は自転車です。自転車道が整備されているため、快適に移動することが可能です。
通常の生活は自転車で行ける距離で行いますが、少し遠出をする場合には、公共交通機関を利用します。
首都圏で使われている公共交通は大きく分けて3つで、DSB、movia、Metroです。
DSBは通常ラインと、コペンハーゲン中心地のみ走っているS-trainに別れており、ノーフュンス・ホイスコーレに行くには通常ラインに載る必要があります。
コペンハーゲン中心地ではmoviaが運営するバスやMetroを利用するのも便利です。
DSBとMetroには自転車を持ち込むことも可能です。

Security

デンマークは非常に治安の良い国で、夜も問題なく外出することができます。大きな犯罪などもあまり耳にしません。
町中でデモが行われても、暴力騒動になどに発展することは極稀です。
しかしながら、スリなどに遭う日本人の被害届は跡を絶ちません。安定した国であるため油断してしまいがちですが、あくまでも海外にいるということを忘れず、学校施設内にいる時でも、常に貴重品の管理を注意深く行うようにして下さい。

乗り継ぎについて
気温にについて

Climate

1年通して日本より気温の低いデンマークは、夏場は非常に快適に過ごすことができます。
湿度も日本より低く、雨に濡れてもすぐに乾きます。寒暖の差が日本より激しいため、状況に合わせて気軽に着脱できる服装を準備しておくことをお勧めします。
特に朝や夜は肌寒く感じることが多いので、上着を忘れずにお持ち下さい。

引用元:World Weather Online

Nordfyns Højskole

Fælledvej 11, 5400 Bogense, Denmark | HP:http://nordfyns.nu/

CONTACT

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